資産運用の超基礎知識と準備
資産運用を開始する場合、多くのことに躓き、悩まれると思います。
調べてみても専門用語ばかりで理解が追い付かない…。でも本やネットで勉強する時間もない…。銀行の窓口に相談に行ったら手数料の高い商品をすすめられた…。
資産運用って難しい!分からなくて手が出せない!
そんな悩みから、なかなか資産運用に踏み切れない方が多くいらっしゃると思います。実際、私もそうでした。特に窓口での相談内容には納得がいかずに勉強することにしました。しかし、いざ複数書籍を読んでみると、著者の立場で都合の良い金融商品を勧めていたり、情報が古かったり、書いてある内容には差異があり迷いました。結果、資産運用開始まで時間が数か月もかかり苦労しました。
そこで、ここでは資産運用を始めるための超基礎知識について解説します。ここでは重要なポイントのみ掻い摘んで解説しますので、深堀されたい場合は、本サイトにて詳細内容についても随時記事を公開していきますのでご参照ください。
もしご不明点がありましたらコメント欄にて是非質問をしてください。皆様から頂いた質問は、FAQとして公開したいと考えております!※個人情報は開示いたしません。
はじめに
資産運用に正解はありません。それぞれの人にとって最適な資産運用方法は異なります。投資目的やリスク許容度、年齢、収入、家族構成など、個人の状況によって最適な資産運用方法が異なるためです。
例えば、株式投資は将来的なリターンが期待できますが、その分リスクも高く、正しい知識がないまま資産運用をして株価の変動によって損失を出す可能性もあります。一方で、定期預金は安定した運用が可能ですが、低い利回りによって将来的な資産の増加には限界があります。
さらに、個人の状況によって最適な投資対象も異なります。例えば、若い人は将来的な資産形成を考えて、株式などの成長性の高い投資対象を選ぶことが多いですが、高齢者は安定した収益を得られる投資対象を選ぶことが多いです。
つまり、資産運用には正解はなく、個人の状況に合わせた最適な資産運用方法を見つけることが大切です。自分自身の目的やリスク許容度に合った運用方法を選択し、長期的な視野で運用を続けることが大切です。
正解がないとなると困るよ。
いろんな意見がネットで溢れているし。
銀行の窓口で相談したらいいの?
ちょっと待って!
まず「誰かに相談」することは得策ではないの。
ビジネスだから、その立場の人が売りたい商品(手数料が高い)を進められちゃう。
だから、本記事では有料なおすすめ商品を理由と共に紹介するよ!
投資と投機の違いを理解して安全な商品を購入しよう
投資とは
「投資」とは、投資は、その投資対象が持つ内在的価値に基づいて行われるもので、将来にわたって利益を得るために、一定のリスクを負って資金を投入することを指します。金融知識を養って正しく行うことが出来れば、リスクを最小限に抑えてリターンを得ることが可能です。投資には、株式・債券・不動産などのさまざまな商品があります。
もうすぐ終わってしまう制度だけど、積立NISAで選択可能な商品は金融庁お墨付きで、安全で安い優良商品ばかりなんだよね?
その通り!日本で資産運用が定着しない要因のひとつとして、手数料の高い商品が多すぎたんだよね。
ただし注意点があります。「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざがあり、これはリスク分散や多角化の重要性を表現した言葉です。
卵を一つのカゴに盛るとそのカゴを落とした場合に、全部の卵が割れてしまう。しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。投資をする場合には、全財産を特定の銘柄や業種に投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散さることでリスク回避可能であり、安定したリターンを得ることができます。
投機とは
「投機」とは 短期的な視野で、将来的な価値の上昇を期待することよりも、市場変動や価格変動による一時的な利益を狙って資産に投資する行為。リスクを軽視して、急激な収益を得ようとすることです。つまりギャンブル性の高い危険な手法です。
本サイトでは投機については、例外(中上級者がサテライトで実施する場合、ポイント獲得を目的とする場合等)を除いて投機はおすすめしません。
投機性の高い金融商品は危険!
SNSなどでFX自動運用で1日◯万円!というのを見かけるけど、正直危険!
投機性の高い金融商品 | 説明 |
---|---|
先物取引 | 将来の商品価格を予想して、その価格差で儲ける投資方法。 |
オプション取引 | 将来の株価や為替の変動を見込んで、ある期間内に株式や為替の売買をする権利を買う取引。 |
FX (外国為替証拠金取引) | 外国通貨同士の取引を行うことで、為替の変動による利益を狙う投資方法。 |
暗号資産 (仮想通貨) | ビットコインやイーサリアムなどの暗号化通貨で取引し、価格変動によって儲ける投資方法。 |
レバレッジ系商品 | レバレッジをかけた商品で、株価や商品価格の上昇によって高いリターンを狙う投資方法。ただし、価格が下がると損失も大きくなるリスクがあるため、投機性が高いとされています。 |
複利効果で資産を増やそう
複利と単利は、資産運用において重要な考え方です。
単利とは、元本に対して一定の利率がついた利息が、毎年または一定期間ごとに支払われる場合の利息計算方法です。つまり、毎年得られる利息は元本に対して一定の割合で、毎年同じ額となります。
配当金を都度受け取る資産運用イメージだね!
一方、複利は、利息が元本に加算され、次の期にはその利息も元本に加えられます。そして、元本と利息の合計に対して利率が乗じられる方法です。利息が再投資されることで元本が増加するため、長期的な投資に向いています。また、利回りが高い場合、単利に比べて総収益が大幅に増加することもあります。
総合的に考えると、複利で運用することが資産運用において有利であることが多いです。
配当金の受け取りはないけど、その分どんどん元本が膨らむんだね!
複利で資産運用した場合の資産の増加イメージは以下です。グラフを見ると、年数と金額は比例していません。指数関数的に増えています!
月3万円を30年だと元本が1080万円だね。
利回り10%で資産運用すると30年後に6,700万円を超える計算になる!
これが複利の威力だよ!
ドルコスト平均法で相場を気にしないマインドを養おう
ドルコスト平均法とは、定期的な一定金額の投資を通じて、投資商品(株式や投資信託など)を購入し、購入単価の平均を取ることで、短期の価格変動に左右されずに投資をする方法です。つまり、同じ金額を投資することで、株価が高い時には少ない株式を、株価が安い時には多くの株式を購入することができるため、時間をかけて平均購入単価を下げることができます。この方法により、長期的に見ると、市場の動向に左右されずに資産を積み立てることができるとされています。
記憶に新しい2020年2月~3月のコロナショック(COVID-19パンデミック)では、S&P500※の最大暴落率が約34%でした。つまりS&P500に連動する金融商品に投資していた場合、資産が34%減ったということになります。
みなさんは、コロナショックのような大暴落が今後もあるとしたら、もう資産運用なんてしない!と考えますか?実は、暴落というのはデメリットだけではありません。大暴落=株のバーゲンセールです!暴落時には投資商品を割安で購入し、暴落前の価格に戻ったときに資産はその分増えることになります。実際、コロナショックの場合は約5ヶ月かけて暴落前の価格に戻っています。S&P500に関しては、どんな暴落があっても基準価格に戻らなかったことは歴史上一度もありません。
ただ、株式相場や暴落を予想することは困難です。そのため、ドルコスト平均法での資産運用をおすすめします。毎月決まった額での積立を継続することで暴落時のバーゲンセール時にも安く購入することができます。結果、時間をかけて平均購入単価を下げることができます。大暴落が起きても、狼狽して売却することなく積立を継続し、基準価格が戻った時点以降で売却をすれば損をすることはありません。
※株価指数のひとつでNY証券取引所とナスダックに上場している銘柄のうちアメリカの約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したもの。
毎月10,000積立するとした場合、
1株100円だったら100株購入可能。
1株200円だったら50株購入可能だね!
相場を読むのは難しいから同じ額を積立て、平均化を狙う考え方だよ!
図1.S&P500の長期チャート
ドルコスト平均法では
相場が下がっても嬉しい(バーゲンセール!)
相場が上がっても嬉しい(資産が増える!)
というマインドを大事にしてね!
日経平均株価は、バブル期の最高値を今でも上回ってないんだよね?
そうなんだ。ドルコスト平均法は、ジグザグしながらも右肩上がりに伸びていくことを前提としているから、日経平均株価に連動する商品はちょっと不安だよね。日本は人口減が続いていくから、この先も…心配だね…。
投資期間を長く確保することでLowリスク・Highリターンを狙おう
積立投資において、元本割れリスクが限りなく低くなる積立期間は、投資対象や市況の変動などによって異なりますが、長期間にわたる投資であればある程度リスクが低減されます。一般的には、10年以上の長期間で積み立てることが推奨されています。図1を参照しても、金融危機によっては数か月では基準価格に戻らない場合があります。10年以上というのは、そのようなリスクを踏まえた上で一般的に推奨されている投資期間です。※ただし、積立投資でもリスクはゼロではなく、市況の変動や投資対象の価格変動などによって損失を被る可能性があることに注意が必要です。
必ず分散投資をしよう
「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざは、リスク分散や多角化の重要性を表現した言葉です。卵を一つのカゴに盛るとそのカゴを落とした場合に、全部の卵が割れてしまう。しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。投資をする場合には、全財産を特定の銘柄や業種に投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散さることでリスク回避可能であり、安定したリターンを得ることができます。
最適なアセットアロケーションとポートフォリオを決定しよう
アセットアロケーションは、投資家が投資する資産を複数の異なる資産クラスに分散することを指します。これにより、ポートフォリオ全体のリスクを減らすことができます。資産クラスには、株式、債券、不動産、コモディティ、キャッシュ等が含まれます。
さらに、それぞれの資産クラスについて直接投資する方法と、投資信託を購入する方法があります。どちらの手法で投資するのかを検討する必要がありますが、本記事の結論としてはコア運用としては分散投資の観点から考えて投資信託での運用を推奨します。しかし、サテライトで配当や株主優待を目的とした直接投資も問題ないと考えます。
直接投資とは、投資家が自分自身で銘柄を選択し、株式や債券などの金融商品を直接購入することです。つまり、個人的な判断や知識が必要になってきます。
投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を投資家の代わりに運用会社が運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。投資信託が優れている点としては、リスク分散が挙げられます。投資信託には、数多くの銘柄が組み合わされており、それぞれの銘柄のリスクがポートフォリオ全体のリスクを抑える効果があります。
ちょっと難しいかな?例えば…
トヨタ自動車の株式に直接投資するのが直接投資。
日本の主要225社の株価を指数化した日経平均株価に連動する金融商品に投資するのが投資信託。トヨタ自動車はこの225社に含まれるよ。
なるほど!株式の投資信託は「株の盛り合わせ」のようなイメージかな?同じように債券の投資信託は「債券の盛り合わせ」だね!
次に、アセットアロケーションを決定する上で大事なのが、それぞれの資産クラスについて、リスクとリターンについて把握することです。基本的にリスクとリターンは相関関係があります。
図2.資産クラス別 リスク・リターン
出典:運用成果の目安を設定する | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)
資産クラス別のおすすめ度とリスク・リターンについて纏めました。
おすすめ度 | 資産クラス | 意味 | リスク | リターン |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | 株式 | 企業が発行する株式という証券。株式は、株式市場において自由に売買が行われ、株価が決定されます。株価は、その企業の業績や経済状況、市場の需給など、様々な要因に影響さる。 | 高 | 高 |
★★★★★ | 債券 | 企業や国が発行する、一定期間後に元本と利息を返済する金融商品。国債や社債、地方債などがあり、それぞれ発行元や利率、返済期間が異なる。 | 低 | 低 |
★★★★★ | バランス型 | 日本株式、米国株式、国内債券、米国債券、新興国株式、新興国債券、REIT、商品先物等の資産クラスに分散投資する投資信託 | 中 | 中 |
★★★★★ | 不動産(REIT) | 投資用物件や土地。不動産を所有する企業に投資する不動産投資信託(REIT)という金融商品も存在する。 | 高 | 高 |
★★★★★ | コモディティ | 金属、石油、穀物、畜産物、化学物質など。価格が市場において需給のバランスによって変動する。 | 中 | 中 |
★★★★★ | キャッシュ | 貯金や定期預金などの現金。必ず生活防衛金は確保する。 | 低 | 無 |
ポートフォリオとは、投資家が所有する資産の集合体であり、アセットアロケーションに基づいて構成されます。ポートフォリオを構成する資産の比率は、投資家のリスク許容度、収益目標、投資期間等に基づいて決定されます。ポートフォリオは、アクティブな運用やパッシブな運用(インデックスファンド等)によって管理されることが一般的です。
簡単に説明すると、アセットアロケーションは資産配分で、ポートフォリオはアセットアロケーションを実現するための具体的な金融商品だね!
アセットアロケーション | ポートフォリオ | |
---|---|---|
外国株式 | 60% | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
先進国債券 | 20% | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
キャッシュ | 20% | 定期預金 |
アセットアロケーションの考え方
年齢とアセットアロケーション
年齢は、アセットアロケーションを決める上で最も基本的な指標の1つです。一般的には、若い人は長期的な投資を行えるため、リスクの高い資産クラスへの投資が適しているとされます。一方で、年齢が上がるにつれ、リスクを減らしたポートフォリオに移行することが一般的です。これは、老後資金の確保や、リスク回避の必要性が高まるためです。具体的には、若い人は、株式などの高リスク・高リターンの資産クラスに投資することが望ましいとされます。一方、年齢が上がるにつれ、債券や不動産などのリスクの低い資産クラスに投資比率を増やすことが適しているとされます。
定年まで10年以上、ましてや20年以上ある場合は、リスクの高いアセットアロケーションにしても元本割れリスクは極めて低く、大きなリターンを期待することが可能だと思う!
リスク許容度とアセットアロケーション
リスク許容度は、投資家がどの程度リスクを取ることができるかを示す指標です。リスク許容度は、投資家の収入や家族構成、投資目的、リスク回避の度合いなど、個人の状況に応じて異なります。リスク許容度が高い投資家は、リスクの高い資産クラスへの投資を選択することができます。逆に、リスク許容度が低い投資家は、リスクの低い資産クラスへの投資を選択することが適しています。
もしも、アセットアロケーションを決定し、いざ資産運用開始!してみて、日々の値動きが気になり不安になる場合は、リスク許容度を上回っているという可能性がありますので見直しが必要かもね!
ポートフォリオの決め方
投資する場合の手数料
ポートフォリオの構築にあたっては、コスト管理が非常に重要です。手数料には主に以下のものがあります。
投資商品を購入する際には、証券会社から手数料が請求されます。投資商品や証券会社によって異なります。ポートフォリオを構築する際には、手数料が低い証券会社や投資商品を選ぶことが重要です。
インデックスファンドとアクティブファンド
投資信託は大きく分けて、インデックスファンドとアクティブファンドがります。アクティブファンドは、投資家が運用する資金を運用するファンドマネージャーが、市場の状況や投資商品の分析を行い、その結果に基づいて投資商品の選択やポートフォリオの構築を行います。アクティブファンドは、市場の平均よりも高いリターンを追求するために、より高いリスクを取ることがあります。
ファンドマネージャという立場の人が投資家から預かった資産を経験を基に運用するファンドだね!
一方、インデックスファンドは、特定の株価指数や商品価格指数などの指数に連動した投資商品を運用するファンドです。インデックスファンドは、運用コストが低く市場の平均的なリターンを追求することが目的です。
S&P500や日経平均などの指数に連動したファンドで自動運用の仕組みだね!
両者の成績を比較すると、長期的に見ると、インデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも優れた成績を残すことが多いとされています。これは、アクティブファンドの運用費用が高いため、その分だけパフォーマンスを上げる必要があり、また、アクティブファンドのファンドマネージャーが選んだ投資商品が市場平均よりも優れたものであるとは限らないためです。一方、インデックスファンドは、市場平均を追うだけであるため、運用コストが低く、長期的に見ると優れた成績を残すことが多いとされているため、本サイトではインデックスファンドへの投資を推奨します。
ただし、短期的な視点で見ると、アクティブファンドが市場平均を上回ることもあります。また、市場の急激な変動があった場合には、アクティブファンドの方がインデックスファンドよりも優れた成績を残すことがあります。
ランキング上位!人気インデックスファンドの概要と利回り
インデックスファンドが連動する主要な指数と、各証券会社で人気ランキング上位であり、本サイトでもおすすめするインデックスファンドをご紹介します。
まずSBI証券におけるNISAの2023年5月時点での週間買付ランキングです。
出典:SBI証券
上記のランキングを見ても、よく分からないという方は以下を参照してください。
連動する指数 | 指数の概要 | 利回り | 代表的なインデックスファンド |
---|---|---|---|
S&P500 | ■通称:S&P500 米国の主要な500銘柄を対象とした株価指数であり、米国株式市場全体の動向を把握するための代表的な指数の1つ。 米国株式市場全体のトレンドに追随しているため、長期的な運用に適しています。また、米国株式市場の長期的な成長トレンドを考慮すると、長期投資によるリターンを期待できる。 | 約10% | SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | |||
iFree S&P500インデックス | |||
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | ■通称:オールカントリー、全世界 世界の23の先進国と新興国の約3,000銘柄を対象とし、全世界の株式市場の約85%をカバー。 世界中の様々な国や地域に分散投資ができ、一国や地域の経済状況や政治情勢の影響を受けにくく、リスク分散可能。 ※約60%が米国株式である。 | 約9% | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | |||
ニッセイ外国株式インデックスファンド | |||
複数指標の組み合わせ | ■通称:バランス型 株式や債券、不動産など複数の資産クラスに分散投資することで、リスクを分散化しながら安定した運用を目指す商品。株価下落時でも比較的 安定した運用である一方、株式型の運用成績が好調な場合、債券型の運用成績が伸び悩むため、全体的な運用成績が劣る場合がある。 | 商品 依存 | ニッセイ・インデックスバランスF 4資産均等型 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | |||
FTSE世界国債インデックス | ■通称:先進国債券 国債市場を代表する指標の1つであり、発行国が主要国の国債をカバー。格付けの高い債務を対象としている。 | 約3% | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
オールカントリーンの中身なんだけど、米国株式が約60%なんだよね。やっぱりアメリカ強い!
S&P500とオールカントリーで迷う人が最も多い印象。迷うなら両方をポートフォリオに入れるのもいいよね!
証券会社のHPで人気ランキングを見ると「ブル」「ベア」っていうキーワードが見当たるけど、何だろう?
ブル・ベア型投資信託は、相場を予想して売買する投機性の高い金融商品だよ。手数料が高い傾向があり、レバレッジがかかっているものがあるから注意。ドルコスト平均法での資産運用の対象ではないかな。
本サイトおすすめのアセットアロケーションとポートフォリオ
アセットアロケーションとポートフォリオについては、上記に述べた通り決定のポイントがありますが、それでも自分で決めるのが難しい!という方のために年齢とリスク許容度に合わせて4段階で本サイトでのおすすめを紹介します。
基本的には、リスク許容度に合わせて株式のインデックスファンドと債券のインデックスファンドの組み合わせがおすすめです!
リスク 許容度 | どんな人? | アセットアロケーション | ポートフォリオ例 |
---|---|---|---|
無 | ・年金以外の収入のない年金受給者 | 資産運用はおすすめしません | 資産運用はおすすめしません |
低 | ・退職まで10年以内 ・低所得世帯 ・健康に不安のある人 | ①元本保証型100% | ①iDeCoの元本保証型商品や定期預金 |
②①に加え、先進国債券・米国債(アメリカの国債)の組み合わせ | ②先進国債券インデックス or 米国債 | ||
中 | ・退職まで10-15年 ・健康な人 ・商品の値動きに不安になる人 ・纏まった退職金が見込める人 | ③外国株式+先進国債券・米国債の組み合わせ | ③eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)またはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) +eMAXIS Slim 先進国債券インデックス or 米国債 |
④バランス型 ※外国株式の比率は個人の事情によって左右 | ④eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | ||
高 | ・退職まで15年以上 ・健康な人 ・商品の値動きに不安にならない人 人 ・纏まった退職金が見込める人 ・定期預金など余剰金がある人 ・障害児のための資産を残したい人 | ⑤外国株式100% | ⑤eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)またはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
上記のポートフォリオでは、分かりやすくeMAXIS Slimシリーズで統一していますが、「ランキング上位!人気インデックファンドの概要と利回り」に記載のインデックスファンドで組み合わせで検討してみてください。
株式投資の世界では、世界をけん引しているアメリカ企業の株価上昇率が圧倒的!
でも、10年後、30年後…ずっとアメリカがこの先も世界をけん引するかどうか不安な人におすすめなのが全世界株式に投資可能なインデックスファンドだよ。
あれ?米国債って何?
気付いた?米国債は投資信託ではないんだけど、おすすめ商品のひとつ!アメリカの国債なんだけど、アメリカの金利上昇で米国債の利回りがすごいく上がったんだ!米国債は購入時点で利回りが確定するから、ある意味元本保証だね!2023年4月現在3%以上になってる!
資産運用を始めよう
証券口座を開設しよう
主要ネット証券 比較表
このサイトで最初に開設としておすすめする証券口座おすすめする証券会社は以下3つの証券会社です。
ここでは特におすすめな3社を紹介するけど、基本的には窓口を持たないネット証券だったら良いと思うよ!
窓口があるところは手数料が高かったり、営利目的の商品を紹介されるリスクがあるかもね…。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
口座開設数 | 8,829 | 8,049 | 2,199 |
投資信託取り扱い数 | 5,000本以上 | 6,000本以上 | 2,600本以上 |
国内株式購入 最低手数料 | 55円 | 55円 | 55円 |
単元未満株 | 可能 | 銘柄次第 | 可能 |
クレカ積立 | 三井住友カード | 最大5.0% ※1楽天カード | 最大1.0%※2マネックスカード | 5万円/月で1.1%
口座開設はこちら | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
- ※1:SBI証券のクレカ積立ポイント
-
ポイント付与率はクレジットカードの種類によって異なり、0.5%~5.0%である。詳しくは✓あわせて読みたい参照。
- ※2:楽天証券のクレカ積立ポイント
-
楽天カードクレジット決済での投信積立では、信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)以上のファンドは決済額の1%(100円につき1ポイント)、年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.2%(500円につき1ポイント)が楽天カードから付与。
2023年4月13日 楽天証券のプレスリリースで年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.2%のポイントから0.5-1.0%のポイント付与に大幅改善が発表されました!またクレジットカード積立の上限が10万円に引き上げられ、ポイントの観点では一番おすすめな証券会社となります!2023年6月積立分より適用となります。
楽天証券、投信積立「楽天カード」クレジット決済、ポイント進呈率を引き上げ|楽天カード (rakuten-card.co.jp)
積立はクレジットカードがお得!セットで考えよう!
年会費と利用額を鑑みてカードの種類を決定するといいね!
我が家は楽天経済圏で生活しているからクレカの変更をしようかな!
楽天証券だけ、クレカ積立の上限が10万円!
2022年6月末 主要ネット証券 口座数比較です。
私はSBI証券と楽天証券で口座開設したよ!
用途によって使い分けているんだ。
おすすめ証券会社のポイントプログラム比較(2023年6月~)
各証券会社のポイント付与率と代表的なクレジットカードの年会費の観点で比較しました。※クレジットカードは、積立投資以外の用途で様々な特典がありますので、一概に比較はできませんので利用用途に合わせてご検討ください。
楽天証券 | SBI証券 ※ポイント割合別主要クレカ抜粋 | マネックス 証券 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
申込はこちら | 楽天カード | 楽天 ゴールド | 楽天 プレミアム | Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード | 三井住友 プラチナ | 三井住友 ゴールド | 三井住友 カード | マネックス カード |
積立上限額/月 | 10万 | 5万 | 5万 | |||||
ポイント 付与率 | 0.5% | 0.75% | 1.0% | 5.0% | 2.0% | 1.0% | 0.5% | 1.1% |
最大付与 ポイント/年 | 6,000 | 9,000 | 12,000 | 30,000 | 12,000 | 6,000 | 3,000 | 6,600 |
年会費 | 永年無料 | 2,200円 | 11,000円 | 33,000円 | 55,000円 | 11,000円 | 永年無料 | 550円 年間1回以上のクレジットカード 利用で無料 |
年会費と ポイントの差 | 6,000 | 6,800 | 1,000 | ▲3,000 | ▲43,000 | ▲5,000 | 3,000 | 6,600 |
月10万円積立可能な人は、楽天ゴールドカードのコスパが一番よさそう!年会費を支払ってもプラスなんだね!楽天経済圏で生活している人は楽天プレミアムもいいね!
各証券会社のポイントプログラム比較の詳細につては✓あわせて読みたい参照
どのクレジットカードで積立しても同じ!
ではないよ!カードの種類でポイントに差も!!
生活防衛金を確保しよう
生活防衛金とは、生活費や急な出費などをカバーするために、あらかじめ貯めておくべき最低限のお金のことを指します。投資家が投資を行う際には、生活防衛金の額を考慮して投資額を決めることが重要です。具体的には、月々の収入から生活費や貯蓄、投資にまわす金額を決め、残りを生活防衛金に充てるという方法が一般的です。生活防衛金の目安としては、6ヶ月分の生活費を貯蓄することが推奨されています。ただし、個人の状況やライフスタイルによって必要な生活防衛金の額は異なるため、自分に合った適切な金額を設定することが大切です。
10年以内に必ず使う予定のお金は元本保証型以外の商品で資産運用しない
資産運用は10年以上の長期運用することを推奨するため、10年以内では元本割れのリスクが発生します。そのため10年以内に必ず必要となってくるお金が明確になっている場合は、元本保証型の投資商品以外の金融商品にて資産運用をすることをおすすめしません。
・10年以内にマンションを購入する予定がある
・10年以内に子どもが大学へ進学する費用が生活費だけでは賄えない
などのケースだね!
積立額を決定しよう
生活防衛金と10年以内に使う予定のお金を除いたお金を本サイトでは「余剰金」と定義します。この余剰金の中から毎月積立可能な額で積立をしましょう。ただし、今まで貯金してきて、10年以内に使う予定のないお金も余剰金とします。
今まで貯めた大きな額の余剰金がある場合は、資産運用の資金とすることを推奨しますが、一括投資するか積立投資するかを迷う人が多いです。ドルコスト平均法の恩恵を受けられる積立が良いと思われるかもしれませんが、長期運用すればその分増えるため、機会損失の観点から一括投資が有利だという考えもあります。
私の結論としては、纏まった余剰金は、3~5年かけて分割し積立投資が良いと思う!一括投資した直後に基準価格が暴落したら損した気分になるかもしれないね!だから精神衛生上にも良いよね!
リバランスをしながら積立を継続しよう
定期的にポートフォリオのリバランスを行うことが望ましいです。リバランスとは、アセットアロケーションの割合がずれた場合に、再度バランスを調整することを指します。例えば、株価が上昇して株式比率が増加した場合は、株式の比率を減らし、リスクを調整する必要があります。定期的に調整することで、それぞれの資産クラスの割合が目標比率に近づくようにすることです。例えば、株式と債券で構成されるポートフォリオがある場合、株式の値上がりによって株式の割合が増えてしまうことがあります。そこで、定期的にポートフォリオを調整して、株式と債券の割合が目標比率に近づくようにします。
リバランスを行うことによって、リスクを抑えつつリターンを最大化することができます。また、定期的なリバランスによって感情的な判断を防ぐことができ、投資の長期的な運用につながります。
定年する歳が近づいたり、収入が減ったりしたら、アセットアロケーションから見直して積立継続だね!
その通り!1年に一回リバランスをしてみて、数年に一回アセットアロケーションを見直す感じ!
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