本記事は、心から!障害児のパパママさんに読んで頂きたい内容になっています。もちろん、健常児のパパママさんも必見です!!
貯金や保険で備えている!というパパママさんにも是非ご一読していただきたいです。
「NISA」をご存知ですか?2024年から新NISAという制度がスタートすることになり、現行の3種類のNISAより優れた点が多いため非常に話題になっています。
- 一般NISA
- 積立NISA
- ジュニアNISA
ただし、新NISAは18歳からが対象です。つまり未成年名義で利用できる「ジュニアNISA」は今年2023年が積立ラストです!※積立ができるのが2023年が最後ですが、その後の運用は非課税で継続可能
本記事では「ジュニアNISA」について記載します。
子どもの資産の場合、長い期間資産運用することができます。資産運用は、時間を味方につければつけるほど、増加スピードが上がり、投資リスクが減少するため、子どもの資産形成という観点でジュニアNISAは非常に優れた制度です。
毎日の家事育児で疲弊されていることと思います。でも、2023年で終了してしまうジュニアNISAという金融庁が作った制度は、特に障害児
パパママに知ってほしい!検討してほしい!内容です!
資産運用のことが全く分からないという方向けに、資産運用を行うために必要な基礎知識を1記事にまとめました。
障害者は年金で生活できるのか
障害者が貰える年金額をご存知ですか?
障害年金は、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類あります。ダブルで受給できる方もいらっしゃいますが、子どもの時点で障害の診断をされている場合、その障害で受給できる年金は障害基礎年金のみです。
障害厚生年金は、厚生年金保険の被保険者である間に、障害の原因となった病気やけがの初診日があることが受給条件です。
障害基礎年金の年額は以下です。
障害の程度 | 障害基礎年金 | 障害の程度 |
---|---|---|
1級 | 972,250円 | 他人の介助を受けなければ日常生活のことがほとんどできないほどの障害 |
2級 | 777,800円 | 必ずしも他人の助けを借りる必要ではなくても、日常生活は極めて困難で、労働によって収入を得ることが出来ないほどの障害 |
3級 | なし | 労働が著しい制限を受ける、または、労働に著しい制限を加えることを必要とする状態 |
障害基礎年金は3級がないんです。
年額!?全然足りない!
知的障害はないけど、働くのが難しい3級程度のケースはたくさん聞くよ!
生活保護の受給も可能だけど、厚生労働大臣が定める基準で計算される最低生活費から年金を差し引いた額が受給されるの。つまり生活保護と年金のダブル受給=最低生活費。生活に余裕はありません。
愛するお子さんのために、今すぐに対策しませんか?
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAとは、18歳未満の子供を持つ登録親権者または未成年後見人が、子どものために最大で400万円まで投資信託や株式等を積立できる制度です。以下に、ジュニアNISAの概要を纏めます。
ジュニアNISA口座 開設方法
ジュニアNISAは、金融機関を通じて開設することができます。登録親権者または未成年後見人の方が申込し、各種書類を提出する必要があります。
積立上限額
ジュニアNISAでは新規投資額で年間80万円まで買付可能です。投資可能期間は、2016年~2023年であるため2023年が買付できる最後の年になります。※2024年以降は新しいNISA制度が出来ますが、18歳以降で利用できる制度となります。
税制優遇
ジュニアNISAで資産運用した場合、国内株式・投資信託への投資から得られる配当金・分配金や売却益が非課税となります。非課税期間は最長5年間とされていますが、非課税期間終了後もロールオーバーという仕組みを利用することで18歳になるまで非課税で保有し続けることができます。通常の資産運用では配当金・分配金や売却益に対して約20%課税されるので、NISAの節税効果は絶大です!
口座開設者・運用管理者
口座開設者は登録親権者または未成年後見人であり、運用管理者は本人(未成年者)の二親等以内の親族で実施することが可能です。
運用商品
ジュニアNISAに投資できる商品は、金融庁が公認した金融商品です。
払い出し制限について
本来ジュニアNISAには18歳まで払い出し制限がありました。しかし、2024年以降は年齢や理由に関わらず、保有している株式・投資信託等および金銭の全額を非課税で払出すことが可能になります。
どうしてジュニアNISAが障害児パパママにおすすめ?
本記事の結論になります。
2023年にジュニアNISAで資産運用を始めた80万円をS&P500に連動する投資信託で運用し、過去30年の実績と同等の年間利回りと仮定した場合、30年後に1,500万円になります。
そして、1,500万円になった資産は、元本を減らすことなく毎年60万円ずつ使えることが出来ます!
S&P500に連動する投資信託は、アメリカの主要な株価指数であるS&P500に連動して運用される投資信託のことです。S&P500はアメリカの上場企業500社の株価を指し、アメリカ経済の代表的な指標とされています。S&P500に連動する投資信託は、その指数に含まれる企業の株式を中心に投資を行い、そのパフォーマンスに連動して収益を得ることができます。また、S&P500は多くの企業を含む大型株指数であるため、分散投資を行うことができ、比較的リスクを抑えた運用ができるとされています。
そんなうまい話があるの!?
日本は金融教育を始めたばかりだから、信じられないよね。
でも、世界的はスタンダードな話だからぜひ最後まで読んでみてほしい!
- ジュニアNISAで80万円を15年間資産運用した結果、80万円→350万円になり運用益は非課税。
- ジュニアNISAで資産運用した約350万円を18歳時点で新NISAに移行。さらに15年資産運用した結果、約350万円→約1,500万円になり運用益は非課税。※運用期間が長いほど爆発的に増える。
- 試算運用で約1,500万円になった元本の4%(60万円)を毎年使っても、年間の引き出し額を総資産の4%に設定した場合「米国株式の成長率+物価上昇率>4%」となるため、半永久的に元本の4%を引き出し続けられる。※詳細は後述
- 将来的に、子どもが障害基礎年金を受給することになった場合、障害基礎年金には所得制限があります。しかし、ジュニアNISAで構築した資産を引き出した場合(株式等の売却による譲渡所得)は障害基礎年金の所得制限に影響しません。
※本試算は、過去30年の実績に基づいています。今後も同様の実績である保証はありません。
以下の前提条件で試算しています。
子ども:2023年時点で3歳
両親:2023年時点で35歳 65歳で定年予定であり残り30年間給与収入あり
以下、試算の詳細説明をします。
2023年に非課税枠を上限まで使い18歳まで運用すると?
- 金融商品の中で最も人気と実績のあるS&P500に連動する投資信託の年間利回りは過去30年の平均で約10%ですので、運用利回りを10%とします。※利回り10%は過去の30年の実績で今後の保証はできません。
- 子どもが2023年時点で3歳の場合、ジュニアNISAで資産運用ができるのは17歳以下となりますので運用期間は15年とします。
- ジュニアNISAは2023年で終了する制度なので、2023年に一括で80万円を初期投資し、その後の積立は0円とします。
結果は、以下となっています。他の条件でシミュレーションされたい場合はこちらから。
本サイトでは過去の実績が利回り10%の投資信託を前提として計算しているけど、今後の利回りに不安のある方は5~7%で計算してみるのもいいかもね。
図1.ジュニアNISAで15年資産運用したシミュレーション
なんと!80万円が15年で約350万円になるね!
資産運用は時間を味方につけると圧倒的に有利!
ジュニアNISAを18歳まで運用したあとは?
ジュニアNISAを18歳まで運用した場合、試算は約350万円に増えています。しかしながら、350万円という金額は親亡き後に備えるには少し寂しい金額だと感じます。そのため、本サイトでは350万円に増えた資産をそのまま新NISAに移行した場合について試算してみます。
親が定年するまで新NISAで運用を継続する場合
ぼくたちの定年後は自分たちのことで精いっぱい。支援は難しいかな。
- 金融商品の中で最も人気と実績のあるS&P500に連動する投資信託の年間利回りは過去30年の平均で約10%ですので、運用利回りを10%とします。※利回り10%は過去の30年の実績で今後の保証はできません。
- 子どもが18歳時点でジュニアNISAから新NISAに移行しさらに資産運用します。親が65歳の定年するまでは親が生活の援助をする前提で、新NISAでの運用期間は15年とします。この時点で子どもは33歳です。
- ジュニアNISA終了後、18歳で新NISAに一括でジュニアNISAで運用した356万円を初期投資し、その後の積立は0円とします。※新NISAの年間積立額の上限は360万円なのでシミュレーション上は350万円を一括投資としています。
結果は、以下となっています。他の条件でシミュレーションされたい場合はこちらから。
図2.新NISAで15年資産運用したシミュレーション
80万円が30年で約1,500万円になったね!
1,500万円の4%は60万円。月に5万円を半永久的に得られる!
親親が定年後も新NISAで運用を継続する場合
定年後も私たち両親の資産である程度は子どもの支援ができそう!
- 金融商品の中で最も人気と実績のあるS&P500に連動する投資信託の年間利回りは過去30年の平均で約10%ですので、運用利回りを10%とします。※利回り10%は過去の30年の実績で今後の保証はできません。
- 子どもが18歳時点でジュニアNISAから新NISAに移行しさらに資産運用します。親が80歳までは親が生活の援助をする前提で、新NISAでの運用期間は30年とします。この時点で子どもは48歳です。
- ジュニアNISA終了後、18歳で新NISAに一括でジュニアNISAで運用した356万円を初期投資し、その後の積立は0円とします。※新NISAの年間積立額の上限は360万円なのでシミュレーション上は350万円を一括投資としています。
結果は、以下となっています。他の条件でシミュレーションされたい場合はこちらから。
図3.新NISAで30年資産運用したシミュレーション
80万円が45年で約7,000万円以上になったね!
7,000万円の4%は280万円。月に23万円を半永久的に得られる!
グラフを見ると、資産の増加スピードが急激にアップしてるね!
毎年10%の利回りの意味は、毎年元本の1.1倍になるという意味だね。
つまり…
元本×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1…納得!
親なきあとは?4%ルールで生活しよう!
株式投資の世界における4%ルールとは、アメリカの大学が発表した研究結果です。
年間の引き出し額を総資産の4%に設定した場合「米国株式の成長率+物価上昇率>4%」となるため、半永久的に4%を引き出し続けられるというものです。
つまり、投資家は世界をけん引するアメリカの株式市場に投資することで、将来の収入を確保することができます。
すごい!子どもの年金の足しになること間違いなしだね!
そう!私も4%ルールを知ったとき、目から鱗だったよ。そして、この内容は絶対に障害児パパママさんにお伝えしたいと思ったの。
資産運用は怖い?資産運用の超基礎
ジュニアNISAについてご理解いただけましたか?
でも、資産運用ってギャンブルでしょ?S&P500って何?利回り約10%なんてありえるの?どんな商品を選択したら良いの?どこの証券会社を開設したらいいの?資産運用のリスクと回避方法は?等々たくさんの疑問があるかと思います。
資産運用を行うために必要な基礎知識を1記事にまとめました。詳細についても記事を公開していきます!
ジュニアNISAを始めるために 準備と注意
ジュニアNISAの口座開設のステップと注意点
ジュニアNISAの口座開設のステップは以下です。
ジュニアNISAをはじめる証券会社に両親のうちいずれかの総合取引口座がなければジュニアNISAの口座開設ができません。
子どもの未成年口座がすでにあします。る場合は、ジュニアNISAの口座開設をします。
税務署の審査があります。審査後1~2週間で口座が開設されます。
素晴らしい制度だね!今すぐに80万円を用意するのは厳しいけど、ジュニアNISAは贈与税がかからないんでしょ?ぼくの父に支援をお願いしようかな!?
ジュニアNISAの口座開設の注意点は以下です。
ジュニアNISAの口座開設には時間がかかります!書類の準備も含めて、最低でも2カ月は見ておいてください。できれば、2023年9月までにジュニアNISAの口座開設に着手されることをおすすめします!
ジュニアNISAの非課税期間は5年間です。しかしながら、ロールオーバーという手続きを行うことで18歳まで非課税で運用を継続することが可能です。開設された証券会社の方針に従って手続きを行う必要があります。
主要ネット証券 比較表
このサイトで最初に開設としておすすめする証券口座おすすめする証券会社は以下3つの証券会社です。
ここでは特におすすめな3社を紹介するけど、基本的には窓口を持たないネット証券だったら良いと思うよ!
窓口があるところは手数料が高かったり、営利目的の商品を紹介されるリスクがあるかもね…。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
口座開設数 | 8,829 | 8,049 | 2,199 |
投資信託取り扱い数 | 5,000本以上 | 6,000本以上 | 2,600本以上 |
国内株式購入 最低手数料 | 55円 | 55円 | 55円 |
単元未満株 | 可能 | 銘柄次第 | 可能 |
クレカ積立 | 三井住友カード | 最大5.0% ※1楽天カード | 最大1.0%※2マネックスカード | 5万円/月で1.1%
口座開設はこちら | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
- ※1:SBI証券のクレカ積立ポイント
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ポイント付与率はクレジットカードの種類によって異なり、0.5%~5.0%である。詳しくは✓あわせて読みたい参照。
- ※2:楽天証券のクレカ積立ポイント
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楽天カードクレジット決済での投信積立では、信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)以上のファンドは決済額の1%(100円につき1ポイント)、年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.2%(500円につき1ポイント)が楽天カードから付与。
2023年4月13日 楽天証券のプレスリリースで年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.2%のポイントから0.5-1.0%のポイント付与に大幅改善が発表されました!またクレジットカード積立の上限が10万円に引き上げられ、ポイントの観点では一番おすすめな証券会社となります!2023年6月積立分より適用となります。
楽天証券、投信積立「楽天カード」クレジット決済、ポイント進呈率を引き上げ|楽天カード (rakuten-card.co.jp)
積立はクレジットカードがお得!セットで考えよう!
年会費と利用額を鑑みてカードの種類を決定するといいね!
我が家は楽天経済圏で生活しているからクレカの変更をしようかな!
楽天証券だけ、クレカ積立の上限が10万円!
2022年6月末 主要ネット証券 口座数比較です。
クレカ積立がお得だけど、残念ながら未成年の場合は、クレジットカード積立ができないんだ。
ところで親なきあとのお金の管理は誰がやるの?
障害者のお金の管理方法について3種類の制度を本サイトで紹介していくよ!
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